一人前と半人前


ブログの更新が苦手な社長二人が毎日更新するブログ vol.43



江戸時代のお話。

『稼ぎ』と『つとめ』というのは江戸時代は別のものと考えられていました。
稼ぎというのは文字通り、生活していくための生業で、報酬を受けて行う仕事でした。
一方のつとめというのは自身のスキルを生かしておこなう無報酬の仕事。

大工であれば家を建てるのが稼ぎ、隣近所の雨どいを直したり犬小屋を直すのはつとめ。つとめのお礼は家で採れた野菜や果物であったり漬物だったり。この『稼ぎ』と『つとめ』両方ができて一人前。どちらかしかできない人間というのは半人前と言われていました。

つとめばかりしていては稼ぎにならないのですが、「この前雨どいを直してもらったから」「普段良くしてもらっているから」という縁で、『稼ぎ』を紹介してもらえることがあるかもしれません。普段よくしている、好意をもって接していると、近所の好(よしみ)に繋がるのです。

まだまだ『つとめ』に費やす余裕は少ない半人前ですが、一人前目指して頑張ろうと思えるお話でした。

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